アヤメとカキツバタ
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(出典: 『カキツバタの育て方』)
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行く春の風過ぐる辺(ほとり)
麗しき男(おのこ)のありけるに
楽しくもしどけなき性(さが)に
業もなく日暮らし彷徨ひき
ああひなし日次ぎこそ同じ
この月も退屈せざるにや
花衣細し女(くわしめ)の二人
其の日にぞたまたま逢ひき
あはや あはや 美しなれや
いみじきこと如何ばかり
待ち侘びたる人の見付くるなれば
然(しか)れども此れ左右無し
何れ菖蒲か杜若
夜さ見合ふ然るべきにこそはありけめ
恋ひ詫ぶこと更にもあらず
寄る人の見えぬもすべなけなくに
敷き栲(たえ)の黒髪の艶に
曇り夜の惑ひし指先の
茜さす君の惚るる顔も
射干玉(ぬばたま)のいと果敢無かりし夢
あはや あはや いと辛きこと
青き花の間に浮く月に問ふ
あなや いと難(かた)きこと
応へることも能はず
何れ菖蒲か杜若
憎き人如ならば去りやはあらぬ
花を濡らし風に移ろふ
兄の君(せのきみ)の心は夜露の如し
何れ菖蒲か杜若
うら恋し思ふ人よ幾許かなしや
なれば去らむや遠つ国へ
未だ見ぬ天雲の遥かなる国
出典: 『何れ菖蒲か杜若』
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デンマンさん! どういうわけでアヤメとカキツバタを持ち出してきたのでござ~ますかァ~?
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ネットサーフィンしていたら、たまたま上のクリップに出くわしたのですよ。。。
つまり、上の歌詞の何(いず)れ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)にデンマンさんは好奇心をかきむしられたのでござ~♪~ますか?
そういうことですよ。。。 ネットで調べたら、次のようなことが判明した。。。
頼政が昔から噂うわさに聞いて憧れていた女性です。
ところが、上皇は、後宮の美女をおおぜい集め、その中からあやめを選べと言います。
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そんなの、分かるわけがない。
そこで頼政は、上皇に和歌を奏上しました。
「五月雨さみだれに沢辺の真薦まこも水越えていづれあやめと引きぞわづらふ」
梅雨で沢の水量が増し、マコモもアヤメも水没してしまった。
どれがアヤメの葉か、引き抜くのに悩んでしまう、という歌。
「太平記」に出てくるエピソードです。
「アヤメ」と言えば紫の花を思い浮かべます。
ところが、当時「アヤメ」は、今で言うショウブの異名でした。
端午の節句にお風呂に入れる、あの香りのいい草のことです。
花は穂の形で、いたって地味。
ということは、「太平記」のあやめ御前は、花ではなく、しなやかな葉の姿や、香りのよさをイメージして名付けられたのです。
頼政の歌を踏まえて、後の時代、「いずれアヤメかカキツバタ」という表現も生まれました。
こちらの「アヤメ」は、今のアヤメの花のことです。
アヤメとカキツバタは花がよく似ているため、美人が多く集まっている場面で、「どの人も優劣がなく、みな美しい」という形容として使います。
出典: 「いずれアヤメかカキツバタ」
あらっ。。。 源頼政は、怪鳥を退治した手柄により、上皇から「あやめ」という女性を賜わることになったのですわねぇ~。。。
そうです。。。 頼政が昔から噂(うわさ)に聞いて憧れていたのが「あやめ」という女性だったわけです。。。 ところが、頼政は、この女性を見たことがなかった。
それで、上皇は面白がって美貌の女房をおおぜいならばせて、その中から選ばせようとしたのですか?
そういうことですよ。。。 もし、源頼政が「あやめ」を見つけだせなかったら、からかいがいがあると思ったのです。
それで、頼政は和歌を詠んで何とか困難を切り抜けようとしたわけなのですわねぇ~。。。
そういうことです。。。 頼政は次のように詠んだ。。。
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五月雨に
沢辺の真薦(まこも)
水超えて
いづれ菖蒲と
引きぞわづらふ
水辺にさくマコモの草も
水面下にしずんでしまった。
おかげで、どれが菖蒲か
わからず、ひきぬきかねる
この歌を聞いて、時の太政大臣・藤原忠通は、その出来映えに感嘆したのです。。。
それで、どうなさったのでござ~ますか?
太政大臣は、自分の手で「あやめ」とよばれる女房の袖をひき、源頼政の前へつれだしたのです。
あらっ。。。 なかなか気の利いた大臣ではござ~ませんかァ!
こうして、鵺(ぬえ)とよばれる怪鳥を射おとしたほうびの女は、源頼政に無事に下賜されたというわけですよ。。。 後宮の女房事情を知らない源頼政には、誰が「あやめ」なのかは、わからなかった。。。 でも、歌の詠み手としては、武人なりに自負心もいだいていた。。。 源頼政は、腕におぼえのある歌で、宮廷遊戯のむずかしい局面をのりきったのです。
つまり、武芸だけでなく、風雅の道につうじることも大切だというお話なのですわねぇ~。。。
そういうことですよ。。。 だから、卑弥子さんも男性の心を射止めるためには、和歌の心得がぜひ必要だというお話です。。。
でも。。。、でも。。。、それは源頼政が生きていた平安時代末期のお話ですわ。
あのねぇ~、卑弥子さん。。。 現在だって心に染み入る和歌を詠めば、それに共感する素晴らしい男性が現れると思いませんかァ~?
でも、和歌を鑑賞できるような殿方が、この時代に生きているとは思えませんわァ~。。。
そんあことはありませんよ。。。 次の和歌を読んでみてください。。。
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きみゆえに
われは夢みる
恋を知る
朝のかがやき
心に映る
by めれんげ
2009.02.06 Friday 10:35 AM
デンマン注:
めれんげさんが会費を滞納したので
「即興の詩」サイトは削除されました!
『大好きだも~ん』に掲載
(2009年9月25日)
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う~~ん。。。
いいねぇ~
朝のすがすがしさが
こころにしみるようやでぇ~
では、めれちゃんの歌に
インスパイアされて
おもむろに
詠みますがなぁ~
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愛に濡れ
愛に萌えたり
きみの肌
きみのかがやき
心にしみる
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きみゆえに
心はさわぎ
胸はずみ
朝を迎えて
悦びを知る
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夢にまで
きみを抱(いだ)きて
とこしえに
朝のかがやき
命の泉
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やすらかに
眠る寝顔を
見つめつつ
朝をむかえて
愛を新たに
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あさまだき
愛はいまだに
さめやらず
きみのぬくもり
心にしみる
嗚呼!
もっと詠みたいけれど、
バンクーバーは午前4時をまわったでぇ~
いつまでも起きている訳にもゆかんわ。
そう言う訳で、もう寝ますう。
めれちゃんと夢で逢いましょうね。
じゃあねぇ~。
おやすみ。
by 心の恋人 (デンマン)
2009-02-06 9:01 PM
バンクーバー時間:
2月6日 午前4時1分
『即興の詩 朝のかがやき』のコメント欄より
デンマン注:
めれんげさんが会費を滞納したので
「即興の詩」サイトは削除されました!
デンマンさん:)
久しぶりに、返歌をお送りしますね
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きみなくば
夢みることも
なかりせば
恋する日々の
かがやき知らず
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めざめては
きみを思いて
心ははずみ
朝の光は
わが身を照らす
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…こんなのが、浮かんできました♪
by めれんげ
2009/02/07 12:31 PM
『即興の詩 朝のかがやき』のコメント欄より
デンマン注:
めれんげさんが会費を滞納したので
「即興の詩」サイトは削除されました!
『愛の脱力』に掲載
(2010年5月29日)
つまり、めれんげさんと愛の歌をやり取りしたということを自慢したいのでござ~ますか?
いや。。。 和歌の心は別に平安時代から廃(すた)れてしまったわけではない、と言いたかったまでですよ。。。
いいえ。。。 デンマンさんは愛の短歌を自慢したいのですわあああああああああああァ~。。。
あのねぇ~、そのようなケチ臭い事をしようとしたわけではないのです。。。 卑弥子さんも愛の短歌を詠めば、素晴らしいボーイフレンドができるようになります、と願いながら、僕のつたない歌を卑弥子さんに見せたわけですよ。。。 うへへへへへへ。。。
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ですってぇ~。。。 あなたは、 どう思いますか?
デンマンさんは絶対に自慢していると思うのでござ~ますわァ~。。。
ええっ。。。 「そんな事は、どうでもいいから、もっと他に面白い話をしろ!」
あなたは、そのように あたくしにご命令なさるのでござ~ますか?
いけすかないお方ァ~。。。
分かりましたわ。
あなたが、そのように言うのであれば、ちょっと面白い映像をお目にかけます。
次のクリップは嫌いなプレゼントをもらってムカついている子供たちの映像です。
面白いから、じっくりと見てくださいまし。。。
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どうでした?
ええっ。。。 「もう過ぎてしまったクリスマスのことなど どうでもいいから、何か他に もっと面白いことを話せ!」
あなたは、あたくしに向かって、更にご命令なさるのでござ~ますか?
いけすかないお方ァ~。。。!
分かりましたわァ。。。 あなたが、そうおっしゃるのだったら、まずジューンさんの次の写真をご覧になってくださいまし。。。
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千夜一夜物語の衣装を着たジューンさんに魅せられて、女性に成りすます男性が たくさん居るのでござ~ますわァ!
ええっ。。。 信じられないのですかァ?
じゃあ、ちょっと次のYouTubeのクリップを見てくださいまし。。。
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いかがでござ~ますかァ~?
男性が女装していると思いますかァ?
あたくしは、素直に信じることができませんわァ~。。。
どうですかァ~? けっこうなものでしょう!?
いつまでも見とれていても仕方がありませんわよゥ。
あなたのために古代史の面白い記事を用意しました。
ぜひ お読みください。
では。。。
同腹の兄弟ではなかった。
どうして残っていないの?
日本人でないの?
藤原氏のバイブルとは?
とにかく、次回も興味深い記事が続きます。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてください。
じゃあ、またねぇ~。。。
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下着・ランジェリーを見つけませんか?』
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ところで、平成の紫式部こと、卑弥子さんは見かけによらず、京都の女子大学で腐女子に「日本文化と源氏物語」を講義している橘卑弥子・准教授という肩書きを持っています。
卑弥子さんの面白い話をもっと読みたい人は
下のリンクをクリックして読んでみてくださいね。
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■『死海』
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