すき焼きミステリー

 

2020年6月17日 (水曜日)

 

すき焼きミステリー

 


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デンマンさん。。。 すき焼きを食べて、どなたかが死亡したのですか?

いや。。。フグ料理じゃないので素人が料理しても、まず死亡者は出ないでしょう!

でも。。。、でも。。。、すき焼きミステリー というタイトルを見たら、誰かが「すき焼き鍋」に毒物を入れて保険金目当てに食べる人を殺そうとしたという風に考えてしまいますわ。。。

それは真由美ちゃんが和歌山県で起こった保険金目当ての毒カレー事件のクリップを何度も何度も観たから、そういう風に考えてしまうのですよ。。。

 


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つまり、今日のお話は「すき焼き殺人事件」ではないのですかァ〜?

あれっ。。。真由美ちゃんは推理小説か探偵小説にハマっているのですか?

別に、推理小説にも探偵小説にもハマっているわけではありません。。。ただ、デンマンさんが思わせぶりなタイトルを掲げて私をお呼びになったので、ネット市民の度肝を抜くような事件が起きたのかな?。。。そう思って想像をたくましくしただけですわァ〜。。。

殺人事件でないと分かると、真由美ちゃんはつまらなそうな表情を浮かべるのですねぇ〜。。。

デンマンさん。。。余計な事はどうでもよいですから、どうしてすき焼きミステリー というタイトルを付けたのか話してください。。。

実は、青空文庫で寺田寅彦の作品を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。

 


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話は変わるが二三日前若い人たちと夕食をくったとき「スキ焼き」の語原だと言って某新聞に載っていた記事が話題にのぼった。

維新前牛肉など食うのは禁物であるからこっそり畑へ出てたき火をする。

そうして肉片を鋤(すき)の鉄板上に載せたのを火上にかざし、じわじわ焼いて食ったというのである。

こういうあんまりうま過ぎるのはたいていうそに決まっていると言って皆で笑った。

そのときの一説に「すき」は steak だろうというのがあった。

日本人は子音の重なるのは不得意だから st がsになることは可能である。

 

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)


『言葉の不思議』
著者: 寺田寅彦
昭和7年12月『鉄塔』に掲載。
発行所: 青空文庫

 

確かに、うますぎる話ですけれど、そういうことがあったので畑の「鋤焼き」が座敷の「すき焼き」になったというのは十分に考えられるのではないですか?

でもねぇ〜、畑でわざわざ鋤の鉄板の上で牛肉を焼くなんて考えられないですよ。。。

どうして考えられないのですか?

第一、汚いでしょう!。。。それに昔は肥料に下肥(しもごえ)を使っていたのですよ。。。ウンチやおしっこをしばらく肥溜(こえだめ)で空気に晒したあとで畑に撒くのですよ。。。衛生上極めて不潔で病気になっても可笑しくないですよ。。。

言われてみれば、確かに、わざわざ畑で鋤を使って牛肉を焼かなくても、道具小屋で隠れて鍋を使って牛肉を焼けばいいのですよね。。。

そうですよ。。。だから、僕は寺田寅彦の上の小文を読んでこういうあんまりうま過ぎるのはたいていうそに決まっていると言って皆で笑ったと、書いてあるけれど、僕も同意してバカバカしいと思って読みながら笑ったのですよ。。。

それでデンマンさんは語源を調べたのですか?

そうです。。。すると呆れたことに、同じような事を言ってるサイトが金魚のウンコのように数珠つなぎになって出てきたのですよ。。。

 


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『拡大する』

『現時点での検索結果』

 

だから、やっぱり畑の「鋤焼き」が座敷の「すき焼き」になったのですわよ。。。

寺田寅彦が書いているように、面白いし、なんとなく納得できそうな話なので、それで多くのサイトがそれを語源として載せただけです。。。

つまり、真偽の程は確かめなかったということですか?

そういうことですよ。。。どこも同じような説明を書いているので、それで同じ事を書いておけば問題無いだろうと、ほぼコピペしてサイトに掲載しているのですよ。。。

じゃあ、デンマンさんは「ステーキ焼き」がなまって「スキ焼き」になったと思うのですか?

それも違うと思うのですよ。。。寺田寅彦は「“すき”は steak だろう。日本人は子音の重なるのは不得意だから st が s になることは可能である」と書いているけれど、それならば「スキ焼き」ではなく seak 「セアク焼き」になるでしょう! むしろ日本人ならば母音を追加して suteaki と読むはずですよ。。。つまり、「ステアキ焼き」、それを略して「ステ焼き」になるはずです。。。

なるほどォ〜。。。だったら、デンマンさんは「すき焼き」の語源は何だと思うのですか?

あのねぇ〜、ちょっと脇道にそれるけれど、次の曲を聴いてみてください。。。

 


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あらっ。。。この曲は坂本九ちゃんが歌って世界的にヒットした《上を向いて歩こう》ですよね。。。英語で歌っているのですわねぇ〜。。。

そうです。。。英語の歌詞は日本語の歌詞を英語に訳したのではありません。。。坂本九ちゃんの元歌は次のとおりです。。。

 


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アメリカでは上の歌の曲名は何だと思いますか?

確か、スキヤキだと聞いたことがありますわ。

そうなのですよ。。。アメリカでは《スキヤキ》として知られているのです。。。

どうして、《上を向いて歩こう》が《スキヤキ》になってしまったのですか?

あのねぇ〜、1963年にアメリカで九ちゃんの《上を向いて歩こう》が”Sukiyaki”という英語のタイトルでリリースされたのですよ。。。当時、アメリカでは日本といえば “Fujiyama”、 “geisha” などと並んで “sukiyaki” がポピュラーな日本語として知られていたのです。。。

もともとのタイトルを英訳するよりも、アメリカ人に馴染みのある日本語を歌の内容とは関係なく曲名としてつけたのですか?

そうです。。。「日本語のタイトルを訳して付けてダメだよ。。。この際、アメリカ人が誰でも親しんでいるスキヤキでいこう!」というレコード会社の社長の鶴の一声で、タイトルが《スキヤキ》になったのです。。。そしたら、題名も親しみがあってよかったのか、1963年6月15日にはビルボードおよびキャッシュボックスの第1位にランキングされた。。。日本人の歌がアメリカでヒットチャートのNo.1になったのはこの曲だけです。

マジで。。。?

僕はウソと真由美ちゃんの尻はツキません。。。うへへへへへへ。。。

オシモの冗談は止めてくださいな。。。で、九ちゃんの歌と「すき焼き」が関係あるのですか?

直接の関係はないのですよ。。。でもねぇ〜、レコード会社の社長の鶴の一言で《スキヤキ》という英語のタイトルが決まったように、「すき焼き」も、もともとは「好きなように焼いて食べる」という意味で「すき焼き」になったのですよ。。。

 


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でも、デンマンさんのような説明はネットでは見当たりませんわ。。。むしろ、「好きなように焼いて食べる」という意味で「すき焼き」になったのじゃなくて「鋤で焼いて食べた」から「すき焼き」になったというサイトがほとんどですわ。。。

そうですよ。。。なぜなら、僕の説明では ありふれていて面白くもなんともない! だから、寺田寅彦も言ってるのですよ。。。鋤で焼いたので「すき焼き」とは「あんまりうま過ぎるので…たいていうそに決まっていると言って皆で笑った」と。。。

つまり、面白い意外な説明の方が世間に受けいれられてしまうのですわねぇ〜。。。

そういうことですよ。。。


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【デンマンの独り言】


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ところで、真由美ちゃんは、ノース・バンクーバーでホームステーしながらVCC (Vancouver Community College) にかよってパン職人・ベーグル職人の勉強と実習に励んでいました。

2016年の9月に卒業式を終えて、
現在、バンクーバー市内の旨いベーグルを提供するカフェ・レストランで働いています。

学生時代には、先生やクラスメートとの英会話には、まごつくことがあったそうです。
外国語というのは習得するのが実に大変です。

あなたは英会話を勉強してますか?
できれば、英語を話している国へ行って英会話を勉強するのが一番です。

でもねぇ~、英会話を勉強する方法に王道はありません。
人それぞれです。。。
自分に合った勉強法を見つけるのが、英会話の上達の早道だと僕は思いますね。

同じことを同じように勉強しても、人によって上達が違うのですよ。
僕の経験で言っても、人によって、語学の才能というのはまちまちです。

太田将宏老人のように、40年もカナダに住んでいるのに英会話が満足にできずに 6人成りすまして日本語でブログにコメントを書きなぐって余生を過ごす人もいます。

なかには、日本語を忘れてしまうほど、英語にどっぷりと浸かってしまう人もいます。
20年以上英語圏で英語を話してますけれど、
僕は、漢字を忘れることはあっても、日本語を忘れることはありません。

もちろん、今でも、英語を話すよりも日本語を話す方が楽に話せます。
僕自身は語学の才能があるとは思ってませんが、
僕が、カナダ人と笑いながら話しているのを聞いていると、真由美ちゃんには さっぱり 何を話しているのか解らないと言うのですよね。

僕がペラペラと英語を話しているように見えるのだそうです。
早くデンマンさんのように 英語がしゃべれるようになりたい、と真由美ちゃんは言います。

しかし、僕は、常に、英語を日本語のように しゃべれたら いいなと思っているのですよ。
外国語を母国語のように話すのは、本当に難しいと思います。

いずれにしても、真由美ちゃんは小さい頃からの夢が叶ってぇバンクーバーにやって来たのです!


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ところで、あなたはバンクーバーに行ったことがありますか?

とっても素敵な街ですよ。


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世界で最も住みやすい街バンクーバー


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ビデオを見ても、なんだかワクワクしてくるでしょう?

卑弥子さんが バンクーバーにやって来たのは 2008年の元旦の2週間ほど前でした。

クリスマスをバンクバーで過ごして、それから元旦の“Polar Bear Swim (寒中水泳)”に参加したのです。


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上のビデオを見ると、まるで真夏のようでしょう?

ところが気温は確か2度ぐらいでした。 

水の中の方が暖かかったのです。

とにかく、バンクーバーには面白い人たちがたくさん居ますゥ。

あなたも、お暇と お金の余裕があったらぜひ出かけてみてください。

では、また興味深い、面白い記事を書くつもりです。

だから、どうか、あなたも またやって来てくださいねぇ~~。
じゃあね。


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If you’ve got some time,

Please read one of the following artciles:


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『乙女力@宇都宮』

『いい出会いの連鎖』

『笑顔の乞食おばさん』

『ニュートンの暗い秘密』

『新年@バンクーバー』

『スープキッチン@新年』

『猫と癒し』

『猫と犬と癒し』

『大通りde水の滑り台』

『イルカとワンちゃん』

『カワウソ@スタンレー公園』

『生パンツ系男子とベトナム兵』

『愛と癒しの涙』

『ダンスとノーベル賞』

『おもてなし』

『思い出ポロポロ』

『ロブソンの5月』


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『ネットが不倫を連れて来る』

『ペットと良心』

『夢のデニッシュ』

『パンツァネッラ』

『12歳少女の短命』

『行田の伯母さん』

『パン職人修行』

『タイムマシーン』

『ルンルンdeサルサ』

『天国のワンちゃん』

『万の風になって』

『プロシュット』


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『なせば鳴る音楽』

『日本人女学生行方不明』

『日本人女学生死亡』

『ガレット』

『那須高原の紅葉』

『希望とロマン』

『錯視 錯覚』

『マンボ@バンクーバー』

『オリーブオイル』

『スコーンとプディング』

『5月のロブソン』

『病院食の間違い』

『プレミアム・ジャパン』

『自然の摂理を無視すると…』

『夢のデニッシュ・悪夢のマーガリン』


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『パリ風カフェ』

『どこか狂ってるわ』

『行田遠野物語』

『行田物語 ピアノ』

『行田物語 猫』

『行田物語 母の懐』

『行田物語 ケネディ暗殺』

『行田物語 病院食』

『行田物語 お股の花々』

『晩香坡物語 ジャズ』

『行田物語 悪夢』

『行田物語 社長』

『行田物語 棺桶に入るまで』

『宝田百合子@インド』

『行田物語 ちゃぶ台』

『行田物語 アカギレ』

『行田物語 にぼし』

『ノーベル賞がなぜ?』


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『トゥーランドットとかぐや姫』

『ゲソとワケギ』

『シェフ バベット』

『まんじゅう@富岡』

『ん?トゥーランドット』

『女の子の夢』

『イヴォワールのレストラン』

『151歳の誕生日』

『お皿をぺろぺろ』

『ポップス@蕎麦屋』

『検便と回虫』

『スコーンとプディング』

『スコーン姉妹』

『ピラミス 美術館』

『明治屋 圧力ジャム』


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『雁とがんもどき』

『グルメブーム』

『行田物語@ナポリ』

『栗餅』

『日本で再会ね』

『コロッケパン』

『日本のパン文化』

『小女子』

『カエルジュース』

『152歳の誕生日』

『かぐや姫フィーバー』

『クスクス笑わないで』

『セビチェ』

『ラーメンブーム』

『自然治癒力』

『カナダ紀行カナダ事情』

『猫カフェと癒し』

『ポメロ』

『カワウソ見たい』

『生パンツ系に惹かれて』

『ティラミスとピラティス』

『這っても黒豆』

『アイ、アイ、ツーアイズ』

『ネコの話』

『パリのフォア・グラ』

『酪酸が腸の免疫力アップ』

『日本は天国か?』

『猫の記憶』


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